ゴム用加工助剤「ストラクトール」の日本総代理店

硫黄調合品（溶性硫黄）

かって上市されていたいわゆる硫黄の華は、環境によくない酸の性質をもっているため今日では使用されなくなりました（製造時の昇華工程で形成される二酸化硫黄が原因）。現在はゴム工業で使用される硫黄には、法的に低硫酸値が義務づけられています。

さらに技術革新の時代に入り、硫黄の精製技術の発展とともに純度・粒度は飛躍的に向上しました。ストラクトールの溶性硫黄製品は、ゴム加工に危険物としての硫黄が安全に取り扱えるように、細粒の硫黄に分散剤を組み合わせた調合製品であります。

ストラクトール SU 95

• 溶性硫黄調合物
• イエロー系，非飛散性粉末

• 分散改良: 高硫黄含量タイプ;中高硬度(粘度)配合に適
• 飛散抑制

ストラクトール SU 105

• 溶性硫黄調合物
• イエロー系，ペースト状

• 分散改良: 低硫黄含量タイプ;低硬度(粘度)配合に適
• ミキシング時間短縮

ストラクトール SU 120

• 溶性硫黄調合物
• イエロー系，非飛散性粉末

• 最適分散: 分散剤低含量タイプ;中高硬度(粘度)配合に適
• 従来のポリマー媒体タイプの代替;よりよい混入分散

ストラクトール SU 75 L / ストラクトール SU 95 L

• 溶性硫黄調合物
• イエロー系，非飛散性粉末

• 食品関連の配合に好適; 最適分散
• BfR XXI および21 CFR 177.2600( FDA )に適合
• 飲料水用KTW 勧告 5 & 6( BfR )に適合

硫黄調合品（不溶性硫黄）

不溶性硫黄は主としてゴム用として利用されています。そのメリットは、ゴムに溶解せず、移行しないのでいわゆるブルームが起こらないことであります。

室温で、通常の溶性硫黄中に存在するＳ8環状分子は158℃を超えると開環し、硫黄の鎖が互いに結合してポリマー化します。この溶融状態のポリマー鎖を急冷することで、Ｓ8環状分子に戻らない、準安定なポリマー構造となった状態の硫黄が不溶性硫黄であります。

このポリマー鎖は有機溶剤やゴムには不溶であり、ゴムコンパウンド中では、不活性フィラーのように懸濁状態になります。温度によってある程度軟化し熱可塑的な振る舞いがみられます。

不溶性硫黄の通常品の多くは、硫黄ポリマー分が90％以上、溶性硫黄分が10％以下からなります。しかし、非常に粒子が細かいので静電気の影響によって固まりやすく、ゴム中で分散させることが困難な欠点があります。ロール作業時ニップ周りで不溶性硫黄が纏わりつくことがよくありますが、これは通常の溶性硫黄よりも静電気が帯びやすいためと考えられています。

ストラクトール SU 50

• 不溶性硫黄調合物
• イエロー系，非飛散性粉末

• 最適分散の確保
• 分散が重要な因子となる配合に好適

ストラクトール SU 109

• 不溶性硫黄調合物
• イエロー系，非飛散性粉末

• ポリマーまたはオイル媒体のタイプの置き換えに好適；より高い分散性

ストラクトール SU 135 / ストラクトール SU 135 GR 75

• 溶性硫黄調合物
• イエロー系，非飛散性粉末

• 不溶性・溶性硫黄混合品; 最滴混合比適
• オイル媒体の従来タイプを凌ぐ性能
• 溶性硫黄が含まれても問題ない配合にも適
• GR 75 タイプ: EPDM 媒体;グラニュール形状;ハンドリング・ミキシング容易

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